イエメンいろいろ
2007年 08月 10日
イエメンもういいよ、って感じかもしれないですが、もうしばらくおつきあいくだされ。
①カート
イエメンを語る上で絶対に欠かせないのがカート。午後になるとイエメン人のほっぺはぷくーっと膨れてリスの様になります。カートとは軽い覚醒作用のある植物の葉のことでイエメン以外のアラブ諸国では違法です。
葉っぱを噛んで片方の頬にどんどんため込んでいってエキスだけを飲み込むのが正しい噛み方。イエメン人はこのカートをこよなく愛していて、きっとこれを買うために働いているに違いない。
カートタイムは主に午後から始まりお昼が済むと皆嬉々としてカートを買いにでかけ、後はひたすらおしゃべりに興じる。したがってイエメンの午後は全く機能していません。お店が開いているのに誰もいないと思ったら、寝転がってカート噛んでる、なんて事がしょっちゅう。やる気まったくなし。私も何度か勧められて噛んでみたけどはっきり言ってマズイ。ただの草なので草の味w
②民族衣装
イエメン北部の民族衣装です。子供から老人までほとんどの男性がこの様な格好をしています。お腹の辺りにさしているのはジャンビーアと呼ばれる剣。もちろん実用ではなく、一人前の戦士である、という誇り高きイエメン人の象徴です。同じイスラムでもイエメン、イエメンでも北部でしか見られない格好。
これからイエメンに行く男性の方は是非この格好をしてみてください。ものすごい人気者になれますwただしジャンビーアは日本では銃刀法違反となってしまうので、持ち帰れませんが・・・
一方、女性はというと全身真っ黒で目だけが出てる状態。地方へいくと目すら見えない。。。イエメンは戒律が厳しい国なので、旅行者もアバヤを着用した方が良さそうな雰囲気なのかと思ったら、全くそんな事はありませんでした。普通の格好でOK。まあスカーフはあった方が良いと思うけど。でも旅の途中から私はずっとアバヤを着て歩いていました。まあ一応現地の習慣をレスペクトする意味もありますが、単に着てみたかっただけ、という話もw 真っ黒で見た目暑苦しいけど、実は風通しが良くて着心地はなかなか。しかも透けないので中はキャミソールでOK。かなり楽チンだし紫外線も防げるしで、とても理に適った服装だと言えます。しかもさりげなく刺繍が施してあったりして、結構可愛い。ただトルコ人の女の子からは、「あなたなんでそんなの着てるの?私達もムスリムだけどそんなの着ないわよ。あなたもトルコに着たらそんなの必要ないんだからトルコに来なさい!」と言われました。アバヤは女性蔑視の象徴、でもあるわけですね。でもイエメン人のウケは良かった。
わかりにくいけどアバヤを着てぱちり。
by asbeautifuldays
| 2007-08-10 23:40
| イエメン